天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

九十九里浜

総武線沿線 苗代の水に映れる山の影ふるさと遠く思ほゆるかも 吹き下ろす一陣の風さざなみの皺に曇れる春田の水面 伊藤左千夫生家 訪ね来し鰯博物館むなしガス爆発の跡の閉館 かたちよきアララギ一樹寄贈せし『野菊の墓』の松田聖子は 藁屋根の生家鴨居に神…

対面石

三島駅前の観光案内所で聞いたとうりに、バス停留所1番のりばから沼津行きバスに乗り、長沢で下車。八幡停留所との間をうろうろ探したが見つからず、柿田川に出てそこの案内所であらためて対面石の場所を聞いた。それでも迷ってしまうくらいわかりにくい。…

短歌鑑賞

日本の河馬族にふかく刻まれし重吉のおもかげを豈(あに)わすれめや 小池 光、『滴滴集』 日本の河馬の血統の六割を占めるという、血の実力を有していた名古屋 東山動物園の重吉の訃報は、2001年4月17日朝の報道番組で流れ たらしい。日本の河馬族には…