天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2010-11-18から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―短歌篇(2)―

たまきはる宇智(うち)の大野(おほぬ)に馬(うま)並(な)めて 朝(あさ)踏(ふ)ますらむその草深野(くさふかぬ) 中皇命『万葉集』 [斎藤茂吉](『万葉秀歌』から、この歌の鑑賞の要点のみを以下に。) 一首は、豊腴(ほうゆ)にして荘潔、些(いささか)の渋滞なく…