天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2010-11-29から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―短歌篇(4)―

うちしめりあやめぞかをる時鳥鳴くや五月の雨の夕暮 藤原良経『新古今集』 [塚本邦雄]意味の上では二句で切れ、表記を厳密にするならここで一字あけ、「時鳥」以下の三、四、五句を続けるべき、即ち卒然と読み下せば、必ず時鳥で切ってしまう懼れのあるこ…