大空は梅のにほひに霞みつつ曇りもはてぬ春の夜の月 藤原定家『新古今集』 [塚本邦雄]心と詞が華やかに伯仲し、志と技法とが相和して、まこと天馬空を行くやうな歌境を示してゐる。一首の意は譯するまでもない。例によつて梅花と春月の夢幻を題材に、いさ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。