天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2012-09-14から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―短歌篇(30)―

きりぎりす兜の下に不在なる、否、不要なる戦場歌人 藤原龍一郎 これは、「短歌人」九月の東京歌会に出された詠草。芭蕉が『奥の細道』の小松において詠んだ俳句「むざんやな甲の下のきりぎりす」の本歌取りである。 この歌を鑑賞しようとすると芭蕉の句が更…