天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2015-02-25から1日間の記事一覧

雁(2)

雁の古い異名に「かりがね」があるが、本来は「雁が音」であって、万葉集には、「今朝の朝明(あさけ)雁が音聞きつ春日山もみちにけらし吾心痛し」とある。これが後の古今集では、「うきことを思ひつらねてかりがねの鳴きこそ渡れ秋の夜な夜な」のように雁を…