天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2015-12-31から1日間の記事一覧

歌の原郷(3)

石川啄木の後に、新短歌論を提唱・実践した歌人に、理論物理学者の石原純がいる。例えば、次のような三首の歌。三行書き、四行書きがある。短歌の韻律から完全に外れている。 暴風雨のあとの 火のやうに焼けたゆふ空。 世界はなぜ燃えあがらないのだ。 ほん…