天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-03-09から1日間の記事一覧

駅(4/10)

昔、汽車で旅した頃には、駅弁を買うことが楽しみであった。弁当をいっぱい積んだ箱を、肩からベルトで胸前に掲げた男の売り人がホームを、声張り上げて売り歩いていたものである。汽車が走りだして勘定をしながら並行して走る売り人を見て、はらはらしたこ…