天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-07-21から1日間の記事一覧

風の詩情(2)

二首目の歌は、なんともおおらかで微笑ましい。娘が恋している若者を、母に内緒で部屋に通そうとしている場面である。歌の意味は、「 小簾(おす)のすきまから入って通ってください。母が聞いたら、風だよって言いますから。」「玉垂の」は玉に緒を通すところ…