六首目の藤原勝臣の歌は、船で旅立つ人との別れをうまく表現している。白波の水脈も見えないほどに遠ざかる船を見送っている。旅だった人の便りは風だけになるという。通釈では、「どこを目指して行けばよいのか、行方も知れぬ恋にとっては、風の便りだけが…
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