天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-08-04から1日間の記事一覧

風の詩情(13)

風の俳句には、和歌を本歌にしたものがかなりある。最も有名な本歌は次の和歌。 秋立つ日、よめる 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ おどろかれぬる 藤原敏行『古今集』 藤原敏行は、平安時代前期の歌人・書家・貴族。三十六歌仙の一人。 この歌…