天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-09-09から1日間の記事一覧

雲のうた(15)

次には新古今集の女性の雲の作品を見てみよう。式子内親王の歌はすっきりした嘱目詠だが、他はみな女心の暗さ悲しさが現れている。周防内侍は二条院讃岐よりも50年くらい先輩だが、ふたりとも内裏女房として出仕し、時の天皇に仕え、内裏歌壇で評価されてい…