天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-09-11から1日間の記事一覧

雲のうた(17)

歌枕の「末の松山」については、陸奥を襲った巨大津浪に関係することを以前に解説したことがあるので、ここでは触れないが、藤原家隆の歌はのどかな叙景になっている。 真夜中に飛んで行く雁の鳴き声を聞くと、最後の読人しらずの歌のような感情移入になるの…