天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-05-29から1日間の記事一覧

天空のうた(8)

一首目、「月の船星の林」とは大変おしゃれな言葉使いである。古代エジプトの物語に出てきそうな情景になっている。業平の感性は独特のようだ。雲のない空にはかなさを見るとは。実兼は暁の雪景色と空の様子を巧みに表現している。 天の海に雲の波立ち月の船…