慈円の歌は、いかにも僧侶らしい感懐である。二条太皇大后宮・肥後の歌は、「柴をりをりに立つけぶり」が窮屈な表現になっているが、柴を折々に折って火を炊いて煙が立つ情景を詠んでいる。最後の良経の歌は、都の山の上に出た有明の月を見て、昔、ふたりで…
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