天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-06-18から1日間の記事一覧

吾輩には戒名も無い(6/8)

他の歌人の作品についても見ておこう。 枯れ葉の中へ さすらいの境涯を埋め 寒々と死んでいった猫 井伊文子『鷺ゆく空』 上句はかっこいいようだが、下句は野良猫としてのみじめな死に様。 たれも知らぬ小函のなかの猫の骨テーブルの隅はサンクチュアリ 北沢…