天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-08-06から1日間の記事一覧

古典短歌の前衛―酒井佑子論(6/11)

□口語歌 例は極めて少ないが、土屋文明にも酒井佑子にも口語歌はある。 日向(ひうが)の寒蘭も見て行きたいが花より先に人間がゐる 土屋文明『続青南集』 *初句四音の字足らずである。 酒井佑子の場合は最近の歌集『矩形の空』に次の三例がある。 大耳狐(フ…