天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-08-07から1日間の記事一覧

古典短歌の前衛―酒井佑子論(7/11)

■普遍のテーマ「生老病死」 酒井佑子の三冊の歌集を底流しているテーマは「生老病死」と いってよいだろう。 生は、この世に自然と共に生きて在ること。その幸福と喜び を詠う。 老は、加齢に伴う父母や自身の老いである。その感慨を詠う。 病は、自身の病気…