天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-10-16から1日間の記事一覧

河童と我鬼 (2/10)

余技は発句 芥川龍之介は、生涯におよそ千二百句を詠んでいる。唯一の句集は自死後に香典返しとして刊行された『澄江堂句集』であり、大方自選の七十七句がおさめられている。 彼の「余技は発句の外に何もない」という言葉において、「外に何もない」という…