天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-02-16から1日間の記事一覧

山河生動 (12/13)

龍太の父蛇笏の作品と比較してみるのも興味深い。 紺絣春月重く出でしかな 龍太『百戸の谿』 鴉片窟(あへんくつ)春月ひくくとどまれり 蛇笏『旅ゆく諷詠』 共通なのは、春月であるが、蛇笏の写実に対して、龍太の強い抒情性が特徴である。 いきいきと三月生…