天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-03-09から1日間の記事一覧

甲斐の谺(3/13)

以上述べた俳風の特徴は、二人の作品をいくつか並べて見ればよく分かる。 蛇笏作品から ➀ なきがらのはしらをつかむ炬燵かな 『山廬集』 寒鯉の黒光りして斬られけり 『霊芝』 鴉片窟(あへんくつ)春月ひくくとどまれり 『旅ゆく諷詠』 ➁ 農となつて郷国ひろ…