天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-04-21から1日間の記事一覧

死を詠む(10)

殷々と夜空を迫るとどろきに死すべきたれかまた選ばれし 小野茂樹 丁寧に咀嚼してゐし老人の死は痕もなく冬晴れつづく 小野茂樹 母は死をわれは異なる死をおもひやさしき花の素描を仰ぐ 小野茂樹 死をうたふうたみづみづしとほざかりゆく少年期・幼年期の朝 …