天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-06-30から1日間の記事一覧

滝のうた(2/6)

滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞えけれ 千載集・藤原公任 雲きゆる那智の高嶺に月たけて光を貫(ぬ)ける滝の白糸 山家集・西行 やはらぐる光をふらし滝の糸のよるとも見えずやどる月影 拾遺愚草・藤原定家 今さらに我は帰らじ滝見つつよべ…