天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-08-10から1日間の記事一覧

墓を詠む(4/8)

若葉ぬれ窗ぬれ空気しめりくるこの雨に子の墓もぬれゐむ 五島美代子 墓買いに来し冬の町新しきわれの帽子を映す玻璃あり 寺山修司 墓買いにゆくと市電に揺られつつだれかの籠に桃匂いおり 寺山修司 蝶とまる木の墓をわが背丈越ゆ父の思想も超えつつあらん 寺…