天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-08-14から1日間の記事一覧

墓を詠む(8/8)

こころ語ることにもあらず行き連るる墓苑のさくらまた老樹なす 近藤芳美 家継がぬ吾をいさめし母と思ひ建てし墓処に雪淡く舞ふ 光山半弥 おだやかな陽に 小草と鎮まる墓地 今在ることを 踏みしめる。 井伊文子 暮れなずむ墓地に遍き晩夏光 生き行きて一基の…