天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-08-25から1日間の記事一覧

敗戦の記憶(1/3)

中国の詩人・杜甫は、757年の春、安禄山の乱に遭い長安に拘禁されていた時に、五言律詩「春望」を詠んだ。その冒頭に「国破れて山河在り」とある。古来、敗戦の詩歌によく引用される。 国やぶれて山河あり今宵さやかなる大空の月を仰ぐに堪えず 佐佐木信綱 …