天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-10-15から1日間の記事一覧

声を詠む(5/10)

雨の奥の森の奥の 茫々のはてなき遠き戦場の声 加藤克己 埴道にみな自転車を倒しおき泳ぐ少年か崖下のこゑ 田谷 鋭 こゑ細るすなわち肉のほそるべき母見えねども夏うぐひすよ 塚本邦雄 ほうほうと声よく徹る山国の寒(かん)に来会ひて澄みし物言ひ 富小路禎子…