天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-10-20から1日間の記事一覧

声を詠む(10/10)

日が落ちて遠く野に呼ぶ声のあり人か獣か木霊か知れず 渡辺幸一 声をもてこの身を包みくれたりき秘すればたのし電話の後も 山本かね子 鬼やらふ声遠々に雪ふかしそのはるけさにわれはゐるなり 郷原艸夫 ああいやだいやだわというこの声も半世紀ほど生きてき…