天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-01-19から1日間の記事一覧

知の詩情(14/21)

小池光は、「不在の在」を詠う明確な方法論を提示しているわけではないが、次のような歌で、喪失感が指摘されている。 廃駅をくさあぢさゐの花占めてただ歳月はまぶしかりけり 『廃駅』 盗まれたるわが自転車はいまいづこすさまじき月の夜を帰りて 『日々の…