天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-02-07から1日間の記事一覧

短歌と「あはれ」(3/13)

次は、紀貫之著の土佐日記(935年)について。ここで文献上はじめて「もののあはれ」が使用された、らしい。大津から浦戸を目指して船を漕ぎ出す場面で、船出する人々と送り出す人々との間で、歌を詠み合うなどして別れを惜しんでいるのだが、その情趣を解さな…