天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-03-14から1日間の記事一覧

時制の変調

斎藤茂吉の歌集のあれこれを読むと大半の歌は、旅や日常の報告である。丁寧に詞書が付いている場合もあるので、更にその感を深める。例は枚挙にいとまないが、昭和五年、長男・茂太が十五歳になったのを機に、一緒に出羽三山に参拝した折の一連が『たかはら…