天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-03-17から1日間の記事一覧

一茶俳句と古典(3/3)

■日本の古典を踏まえたと思われる句の例をいくつかあげておく。 初蝶のいきほひ猛に見ゆる哉 *竹取物語に「いきほひ猛の者になりにけり」がある。 雉(きじ)なくや彼(かの)梅わかの泪(なみだ)雨 *謡曲「隅田川」を踏む。 山鳥のほろほろ雨やとぶ小蝶 *玉葉…