天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-03-24から1日間の記事一覧

喩に沈む季節(7/8)

6.読みの問題も 季語を意識して鑑賞することで、イメージが顕つことがある。読み手の季語に対する感受性にも大きく依存する。藤原定家の次の有名な例がある。 見わたせば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕ぐれ 藤原定家(秋歌)一、二句で花や紅葉の…