天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-03-29から1日間の記事一覧

時を詠む(4/5)

焼あとの運河のほとり歩むときいくばくの理想われを虐(さいな)む 前田 透 そばだちて公孫樹(いちやう)かがやく幾日か時を惜しめば時はやく逝く 長澤一作 売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき 寺山修司 圧縮されし時間がゆるくもどりゆくイ…