天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-07-16から1日間の記事一覧

感情を詠むー「恨み」(1/6)

会はずともわれは恨みじこの枕われと思ひてまきてさ寝ませ 万葉集・作者未詳*「さ寝ませ」で〈さ〉は接頭語、〈ませ〉は尊敬表現。面白いのは、 恋しい相手に枕を渡している場面である。枕を渡したのは、多分女性 の方であろう。 蜑(あま)のかる藻に住む虫…