天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-07-19から1日間の記事一覧

感情を詠むー「恨み」(4/6)

嵐吹く真葛が原になく鹿はうらみてのみや妻を恋ふらむ 新古今集・俊恵*「嵐が吹く葛の原で鳴いている鹿は妻を恨んでばかりに 鳴いている のだろうか、恨む気持ちと裏腹に恋しく思っているのだろう。」 「真」は美称、「恨みて」は葛の葉が風に裏返りやすい…