天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-08-23から1日間の記事一覧

五感の歌―嗅覚(2/5)

以下の千載集や新古今集の歌の「匂ふ」は、美しく照り映える、の意味が強い。 花ざかり春のやまべを見わたせば空さへにほふ心地こそすれ 千載集・藤原師道 花のいろにあまぎる霞立ちまよひ空さへ匂ふ山ざくらかな 新古今集・藤原長家 吉野山はなやさかりに匂…