天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-11-04から1日間の記事一覧

小池光歌集『梨の花』(11/11)

■その他 最後になるが、これまでに取り上げなかった技法の歌をいくつか取り上げる。 *比喩: 『梨の花』では「ごとし」を用いた直喩が目立つ。 黒雲のしたに梨の花咲きてをりいまだにつづく昭和の如く ひとふくろの蜜柑のなかに黴(かび)ふける一個ありたり…