天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-12-07から1日間の記事一覧

小池光の短歌―ユーモア(22/26)

◆比喩*意外なとり合わせがポイント 炎昼の鬼ゆりをうつ黒揚羽阿鼻叫喚のごときしづけさ 『廃駅』 ひつそりと生馬のやうな夕闇がゐたりポストのうしろ覗けば 札びらを数ふる如く書き上げし原稿紙数を数ふるあはれ 『日々の思い出』 真昼間の寝台ゆ深く手を垂…