天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-12-20から1日間の記事一覧

楽器を詠むー琴(2/3)

亡き人は音づれもせで琴の緒をたちし月日ぞかへり来にける 後拾遺集・藤原道綱*「琴を弾いても、亡き人は戻ってくることはないのに、琴の弦を断ったその命日が再び巡ってきました。」 琴の音は月の影にもかよへばや空にしらべの澄みのぼるらむ 金葉集・内大…