天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-12-29から1日間の記事一覧

憂い・鬱(2/3)

古へも人の憂ひはつまびらかに伝ふならずとひとり思へり 吉田正俊 東京の街のうれひの流るるや隅田の川は灰色に行く 岡本かの子*隅田川の灰色の川面と東京の街の憂いは素直につながる。 いつまでも心熟れずて年々に憂ひを置きにくる山の宿 竹村紀年子*山の…