天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-01-05から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー顔 (4/7)

硝子戸に映りゐて悲し扁平のわが横顔は東洋の顔 青田伸夫 少女期の輪郭失せし顔ひとつこうこうと濃く紅をひきゆく 山埜井喜美枝 みづからの顔を幻に見ることもありて臥床(ふしど)に眠をぞ待つ 佐藤佐太郎 七十年生きて来しかばわが顔のさびて当然に愁ただよ…