天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-01-08から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー顔 (7/7)

死に顔は誰にも見られたくなし思ふにいつも列車に眠る 草田照子*眠っている顔なら見られてもよい、のだ。 つぶし来し苦虫の骸(から)つまるらむ鏡に映る顎のたるみに 安田純生*「苦虫をつぶしたような顔」という日常表現をもとにしている。 老顔をかかげて…