天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-01-28から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー髪(6/13)

母の齢(よわい)はるかに越えて結(ゆ)う髪や流離に向かう朝のごときか 馬場あき子 長く長き一本の髪抜けし朝ふるさとの魚を釣らんと思えり 馬場あき子 髪を切る女髪切る男ゐて春の速度のなかの花やぎ 馬場あき子 夢のなかといへども髪をふりみだし人を追ひゐ…