天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-02-23から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー手(1/3)

「手」には、技術、腕前、筆跡、手段、部下などの広い意味があるが、ここでは身体の手を詠んだ作品をとりあげる。 目には見て手には取らえぬ月の内の楓(かつら)のごとき妹をいかにせむ 万葉集・湯原王*四句までが妹に掛かる詞である。中国の伝説では、月の…