天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-04-03から1日間の記事一覧

蕪村俳句と比喩―暗喩(隠喩)(3/5)

ほのぼのと粥(かゆ)にあけゆく矢数かな*通し矢が果てる頃に夜が明ける。粥の湯気の白さにほのぼのをかけた。空腹でもある。 学問は尻からぬけるほたる哉 摑(つか)みとりて心の闇のほたる哉*螢をつかみとったことで殺生という心の闇を見たのだ。 淀舟の棹(…