天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-04-05から1日間の記事一覧

蕪村俳句と比喩―暗喩(隠喩)(5/5)

白(しろ)炭(ずみ)の骨にひびくや後夜(ごや)の鐘(かね)*白炭の骨とは、作者の身体の比喩。 虎(とら)の尾(お)をふみつつ裾(すそ)にふとん哉*乱暴者が酔い潰れて寝ているところへ裾からそっと蒲団を掛ける場面。「虎の尾を踏む」と酔っ払いを差す「虎」とを結…