天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-04-26から1日間の記事一覧

父を詠む(5/10)

この父が鬼にかへらむ峠まで落暉(らつき)の坂を背負はれてゆけ 前登志夫 わが通る果樹園の小屋いつも暗く父と呼びたき番人が棲む 寺山修司 音立てて墓穴ふかく父の棺下ろさるる時父目覚めずや 寺山修司 朝寒み父の丹前着て見るに丈短かけれど父のにほひす 小…