天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-04-27から1日間の記事一覧

父を詠む(6/10)

男には男の絶望あることをみてしまいたり父の転勤 俵 万智 乳母車を押すごと車椅子を押す父のゆきたきところまで押す 外塚 喬 いつか超ゆる壁とおもいき幅ひろき父の背中を洗いしときは 小高 賢 しみじみとわが掌の中に柔らかし生終へし父のしろがねの髪 山…