天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-04-28から1日間の記事一覧

父を詠む(7/10)

生涯が楷書なるべしわが父の古りたる文字に省略あらず 高橋良子 虹立つと窓辺へ父を誘うにそれはそれはと立ち上りたり 大原輝子 寡黙なる父がをりをり裏庭に鋸の目立ての音軋ませる 小田美慧子 京都より電話をすれば「おお」と言いただそれのみの北に住む父 …